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LACCO TOWER×ぐんラボ!&g-Carat スペシャルインタビュー(クロニクル編)

群馬県伊勢崎市出身のメンバーを含む5名で構成する「LACCO TOWER(ラッコタワー)」は、ザスパクサツ群馬の応援曲、群馬テレビの番組テーマソングと、故郷・群馬に楽曲提供を重ねてきたロックバンド。約1年ぶりとなるこのたびの新曲「竜巻」(2023年11月11日リリース)も、伊勢崎オートレース2023イメージソングに決定しました。積極的に群馬と関わりを持ち続ける彼らが中心となって2014年から毎年開催してきたのが、音楽フェス【I ROCKS】。約30組の豪華アーティストが一同に会する、3日間にも及ぶ群馬の一大エンターテインメントの祭典へと成長した【I ROCKS】が、来年でついに10周年を迎えます!!

g-Caratは、バンドのリーダー塩﨑啓示さん(Ba/群馬県伊勢崎市出身)に、インタビュー。
「群馬でロックフェスを」という覚悟から始まった大いなる挑戦「I ROCKS」が、人々に出会いという「点」を灯してきた10年。その「点」同士は、確実に「線」となってつながりつつあります。
この10年で「点」はどのような「線」となり得たのか。
『LACCO TOWER×ぐんラボ!&g-Carat スペシャルインタビュー(クロニクル編)』では来年で開催10周年を迎える「I ROCKS’24」に焦点をあててお聞きします。


“何も成し得ていない”僕らが覚悟をもって決意したのが「IROCKS」

ーー2014年から始まった「I ROCKS」。ロックフェス「I ROCKS」を立ち上げたきっかけと経緯をお教え下さい。
「群馬のバンドを群馬で盛り上げよう」ていうのが第一のきっかけですが、細かいことは色々あって…
伊勢崎出身者の僕ら(塩﨑啓示、 重田雅俊、真一ジェット)で高校時代にバンドを始め、その後上京。松川と出会い、前身バンドを結成した後、2002年にLACCO TOWERとしてスタートしました。その後メンバー入替えを経て現在のメンバー構成に至ります。

そもそもLACCO TOWERがスタートする前から紆余曲折あり、スタート後も良いこと、悪いことの繰返しでした。CD出して、年間120本ライブやったり、ホント無理しすぎなくらい無理して…とにかく結果出したくて。そんな風に無我夢中で10年がんばっても、なかなか結果につながらなかった。
けれど、群馬に帰ってくるたびに、地元のみんながめちゃくちゃ温かく迎えてくれるんです。それが本当に嬉しかった。
嬉しい反面、「ああ、LACCO TOWER 10年やって、まだなんにも成し得ていないな、自分たち」って悔しくなってきて。

だとしたら、「形になる何かを残したい!」て思ったんです。
「この10年間で培ったもので自分たちができること、あるだろ?」と自分たち自身に問うて。そこで思いついたのが地元 群馬で僕らしかできないロックフェスを開くことでした。
たくさんのバンドを集めてフェスを開催するなんて、順番的には「何かを成し得て」からだったのかもしれないけど、「何も成し得ていない」僕らが覚悟をもって開催を決意したんです。 開催のために会社「I ROCKS」を2013年に設立して、翌2014年には「I ROCKS’14」として初開催が実現しました。

ーーそんな大きな覚悟をもって始めた「I ROCKS」がついに今回で10周年。ご心境はいかがですか。
10周年というところで、振り返ることが多くて。あのときどう感じていたっけな、とか。開催を決意して以降、自分の中で群馬の景色がガラッと変わったのを覚えています。本当に何にもない所から始めたI ROCKSだったのでね。感慨深いです。
10年前からがんばってきた仲間ととともに10周年を迎えられるのも嬉しいですが、この10年の間で生まれてきたバンドが参加してくれるのも嬉しいです。あるバンドから「I ROCKSに観客として参加して以来、『いつか自分がバンドとして参加したい』って思っていたんです!」と聞いた時は、やってきて良かった!と思いましたね。

I ROCKSの空間は、間違いなく幸せなことしか起きない空間にしたい

ーー今回の開催決意表明には「伊勢崎というところがあなたにとって第二・第三の故郷になるように」というメッセージも。
来てくれるお客さんにも群馬を、伊勢崎を、故郷のように思っていただけたらと思って。そして地元のみなさんは、地元を誇りに思ってほしいと思います。伊勢崎市民優待チケットを用意したのもその一環です。
10周年とはいえ、伊勢崎市内の方々にもまだまだ周知されていないので、そのあたりも含めて。

ーー周知の点でいえば、ロックフェスというと、なかなか一般的には受け入れられにくいものでしょうか。
ロックフェスって強いワードかもしれませんが、I ROCKSが他のロックフェスと決定的に違うのは、「若い人たちだけのものではない」ということです。
自分たちも子どもを持つような世代になってきたこともあり、「子どもと一緒に気軽にこられるような場所にする」を一番大事にしています。
ファミリーエリアやキッズスペース、乳児が休める場所も用意して。ロックフェスだけど、休憩する場所は本当に充実しています。
大人も子どもも、家族連れもお一人様も、みんながそれぞれの楽しみ方で過ごせる。
I ROCKSの空間は、間違いなく幸せなことしか起きない空間にしたいんです。
来てくれるすべての人に、決して嫌な思いをさせない空間にしたい。
1年に1回、ここに帰ってきて、玄関をあければ「ただいま」「おかえり」が言い合える場所、それが僕らの「I ROCKS」なんです。朝イチの待つ時間を楽しむ恒例のラジオ体操も、やる予定で進めています!

(過去の開催の様子)

ーーロックフェスというより、まるで「地元のお祭り」のようですね。
そう。音楽以外も含めた温かさを提供するのがI ROCKSなんです。 何やってるのかよくわからない、という方でも、会場の雰囲気を楽しむだけでも良いのでぜひ気軽にご来場下さい。

(過去の開催の様子)

10周年を集大成として、IROCKSはひとつ先に進む

ーー今回の見所はありますか?
「I ROCKS=家」としてとらえ、I ROCKS’23で実現して好評だった会館ロビーの「リビング」空間を、次回はさらにブラッシュアップさせますよ。ご期待下さい。
10周年を集大成として、ひとつ先に進むような進化を見届けていただければと思います。

(I ROCKS’23より)
ーー今後の続報は、どのような内容に?
12月10日の第2弾発表は、「故郷編」出演アーティストを発表しました。
地元アーティストへのリスペクトも込めて、I ROCKS’24では「故郷編(群馬出身のバンドのみで構成される出演日程)」を復活させました。
そして、2024年年明けの発表が最終発表になると思います。
I ROCKS’24は、史上最多の出演組数となる予定ですので、今後の発表をお待ち下さいね。

ーー最後に、g-Caratをご覧の方々に、メッセージをお願いします。
こうして10年やって、地元の人・町とふれあう機会が増えてきて。ああ、僕らはこの故郷・群馬を盛り上げるためにLACCO TOWERをやってきたんだな、ってつくづく思いました。
人と人が繋がり、ぬくもりがある、顔がみえる、気持ちが通じる…I ROCKSはそういう関係性を追求していくフェスなんです。その点では他のどのフェスより自信をもっています。
このフェスに「ただいま!」って帰ってきて、たくさん楽しんだらまたそれぞれの場所に「行ってきます!」と戻っていく…そんなI ROCKSという居心地のよい「家」に、今回も帰ってきてくださいね。どなたもウエルカムです!!

ロケ地/スローフードカフェ 雨ノチ晴レ

I ROCKS’24 STAND BY LACCO TOWER】
開催日:4月5日(金)、6日(土)、7日(日)
会場:メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎(伊勢崎市文化会館)
約30組のアーティストによる3日間のステージに加え、会場の外にはキッチンカーも多数出店。

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