絵に宿るものはモデルになったものの魂か、はたまた作者の生き様か。原画を見つめるとその線一本、筆の痕跡一筋とっても同じものは存在していなくて、作者の鼓動や息遣いをまじまじと観察できました。絵画を見るのは好きだけど、美術館に行くのが得意ではないメガネです。
本日は、前橋市古市町にあります【 株式会社ヤマト本社 ヤマトギャラリーホール 】にて開催中の【上杉一道展 ー天空に漕ぎ出すー】をご紹介いたします。
株式会社ヤマトでは地域貢献活動の一環として、本社ビル1階のギャラリーホールにて企画展を継続しており、群馬県出身の作家を中心にした企画展を年に数回、定期的に開催しております。
今回の上杉一道さんも群馬県高崎市出身の作家さんです。
武蔵野美術大学を卒業後、様々なコンクールで賞を受賞し、現在に至るまで県内中心に精力的に活動中。
しかし、2016年に脳卒中を発症。半年の入院を乗り越え、利き腕に後遺症が残りましたが画風を変えながら描き続けております。
今回の展示では、上杉さんが学生の頃に模写した作品から、脳卒中に倒れる前後の作風の違いまでが展示されており、まさしく上杉さんの画家人生そのものを拝見しているような、そんな尊い空間となっております。
この画像は、9月15日に開催されたギャラリートークのいち場面です。
この展示は【11月7日(金)】まで開催されておりますので、ご興味のある方は是非！お越しください。
上杉さんが実際に使われているこだわりのカヌーが最新の作品の前にドーンと置かれております。
絵とカヌーを見ていると、なるほど、天空に漕ぎ出しているような浮遊感を感じる不思議で心地の良い展示会です。
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