ジーカラットは伝統から流行まで群馬を中心としたウェブマガジンです。

その後、現在4代目を務めていらっしゃる友輔さんのお父様がお店に入られたんですよね。

友輔さん:味噌まんじゅうが発売された頃、修行先から戻ったようです。味噌まんじゅうを目玉商品として売り出しの成功を糧にさまざまな商品を開発し、父の代で一気に種類が増えました。中でも、冬期販売(1月~4月中旬)のいちご大福や秋限定(11月~12月中旬)の菜っぱまんじゅうは、大きな売り上げを誇る人気商品です。

菜っぱまんじゅう

いちご大福や菜っぱまんじゅうはどのようにして誕生したのでしょうか?

友輔さん:いちご大福は今ほどメジャーになる前、東京のとある店で販売しているのを聞きつけ買いに行ったそうです。豆大福を使用したいちご大福だったのですが、「うちならこう作るよね」という感じで試作を始めました。シンプルな大福にこしあん、大粒いちごを使った大福が完成すると、こちらも県内では珍しかったからか、多くの方からご好評いただきました。
菜っぱまんじゅうは、父もスキーが趣味でよく長野を訪れているのですが、そこで食べたおやきにインスピレーションを得たと聞いています。こちらも毎年、その登場を心待ちにしてくださるお客様が多い商品なんですよ。

白あんが多い中、同店のいちご大福はこしあんを使っているのが特徴。甘酸っぱいいちごとすっきりした甘さの餡子、柔らかな大福の味わいが絶妙なバランス

4代目の雅史さんもカメラが趣味。触発されたものがあるとすぐに試作をスタートするなど仕事熱心だが、凝り性のため友輔さんと言い合いになることも

通年販売の酒まんじゅうも主力の1つでしたね。2代目が考案したものを現在も引き継いでいるのですか?

友輔さん:現在販売しているものは父が完成させました。修行先だったお店が酒まんじゅうに力を入れていたこともあり、2代目が考案したものをベースに工夫を加えて、新たな味としてリブートしたんです。酒まんじゅうはイーストなどを使わずに自家製の本種を使用していて、群馬県産の小麦粉を使用しふっくら感、口に含んだ時にもっちりした食感、お酒の味と香りを堪能できるのが魅力です。

噛むほどに芳醇な香りと甘みを感じる酒まんじゅう。パッケージの商品名は、書への嗜みも深い4代目の雅史さんが書いた

たわらやさん独自の味や形状を追及しているからこそ人気商品が多いのですね。お店では現在、どれくらいの種類を販売していますか?

友輔さん:年間通して定番の商品は約20種類です。それに加えて、各シーズンの限定商品が5~10種類くらい登場します。

1

2

3 4 5

コメント

この記事へのコメントはありません。

RELATED

関連記事

PAGE TOP