「行きたいと願うところなら、どこへでも行けるよ」ーいろんな人にとっての『希望への出発の駅』に
2025年11月からのαオープンという試験営業期間をへて、「ほぼの駅 AKAGI」がついに2026年4月24日グランドオープンしました。
赤城山の鳥居峠にある旧赤城登山鉄道駅舎を改修したこの施設は、WEBサイト「ほぼ日」でおなじみ「株式会社ほぼ日」が手がけています。同社代表取締役会長で前橋市出身の糸井重里氏にお話をうかがいました。

糸井重里(いといしげさと)
群馬県前橋市出身。コピーライター。「ほぼ日刊イトイ新聞」創業者であり、「株式会社ほぼ日」代表取締役会長。作詞や文筆、ゲーム制作など多彩な分野で活躍し、独自の世界観と表現力で幅広い層を魅了し続けている。
――「ほぼの駅 AKAGI」オープン、おめでとうごさいます。施設づくりで特にこだわった点、妥協したくなかった点はどこでしょうか。
糸井さん:もともと「駅」だったので、「駅らしさ」を残して快適な場所にしたかった。そこにこだわったというか…自然にそうなりました。線路も残っていないし、駅じゃない感じにもできたはずなのですが、逆に「駅なんだ!」というのを残したかったんです。「駅」にしようよ、っていうのはみんなの共通認識でしたね。
インテリアや外観だけでなく、切符を渡すとか、切符のアイコンとか、総合的に「駅」としての演出をやっていくつもりです。


――「ほぼ日」で人気のグッズのほか、おいしいものもたくさんある「ほぼの駅 AKAGI」ですが、駅といえば駅弁。今回のグランドオープンで駅弁も登場しましたね。
糸井さん:そうです!地元農家さんに協力してもらった、「ほぼの駅 AKAGI」でしかできない駅弁ができました。ほかにも試行錯誤を重ねた他ではなかなか食べられないおいしいものがいっぱいです。

▲赤城南麓の養豚農家さん「近藤スワインポーク」の豚肉をつかった『ほぼの駅弁』

▲パフェ(『あかぎのブルーベリーチーズパフェ』)も新登場


▲グランドオープンに合わせ、アルファオープン時から人気の豚汁「ジャパン」(和風)とともに「イタリア的」(トマトベース・右)も引き続き提供。新たにカレー味(左)が追加。※豚汁の写真は、内覧会時の試食用のもの
――条件が良ければ雲海も見えるというこの場所で、糸井さんが個人的に一番好きな時間帯はいつでしょうか。
糸井さん:良いことを聞いてくれました!
実はぼくはまだ見たことがないのですが…「朝日が昇る時間」です。 今年の元日、初日の出の時間帯にあわせて、特別開放したんですよ。ここって、初日の出をみるスポットなんだそうですね。大勢の方々がいらっしゃったそうで。うちで甘酒をふるまったら大変喜ばれたそうです。

糸井さん:ぼく、普段は朝日が昇る頃寝るので…いつかここからの朝日を見たいですね。これからの楽しみにしておきます(笑)。
あとはやっぱり『トワイライトタイム』かな。夕暮れどきの景色がとにかく美しいんですよ。
そんな素敵な時間を皆さんで共有したくて、グランドオープン当日の夕方にトークイベントを開催しました。今回が第1弾ですので、今後の開催もお楽しみに。

▲「ほぼの駅 AKAGI」のテラスから見える景色。かつてはここから桐生市利平茶屋方面にケーブルカーが通り、多くの観光客が利用していた。ここから見える初日の出…ご利益がすごそう
――「ほぼ日の駅 AKAGI」は5年後、10年後にどうなっていてほしいでしょうか。
糸井さん:それは、ぼくにもわかんない…
ほぼの駅 AKAGIって、ほぼ日と同じで、場所って言うメディアなんですよ。
だからどう育つかっていうのは、コンテンツと読者次第。お客さんが「こういう人が多くなった」となればそれにあわせてだんだん変化していく。だからこそ5年後のことがぼくにもわかんないんですよね。
変わっていくっていうこと自体を楽しんで欲しいんです。

▲駅といえば伝言板。この伝言板に今後どんなメッセージが書かれていくのでしょう
糸井さん:今の社会、みんな目標ばっかりじゃない。到達してないとか達成してないとか。
原価追求でやっていって、利益を増やしたものがおいしいかっていったらそうじゃない。企業努力はしますよ。でもなにをやったらみんながうれしいかを先に考える方がいい。そのほうがうまくいくのよ。「5年先にみんながうれしがっている」のが想像できたらそれでいいんです。
だいたいのことは「お客さん」がつくっていってくれるんです。


▲ショップに並ぶ、グッズの数々。これらもまた、「みんながうれしがる」方向にむけ、日々変化していくのだろう
――前橋市ご出身の糸井さんですが、「前橋ブックフェス」やここ「ほぼの駅 AKAGI」など、前橋とのかかわりが増えてきた数年ですね。
糸井さん:前橋に対する思いが変わったというか、勝手にぼく側から「和解」したんですね。
ぼくにとって、かつて前橋は「好きだからいる」、じゃなくて「好きだけど出て行った」場所だった。
けれど、前橋ブックフェスの開催だとか、こういう風に施設をオープンしたら思いのほか喜んでもらえて。「お前(前橋)、いいな」って思えるようになったんです。

糸井さん:街を歩いていたら「おお糸井さん」なんて声かけてくれたのもうれしかった。これからも自分がやることでみんなに喜んでもらえることをやっていきたいです。
――最後に、糸井さんが今後つくってみたい“場所”や“体験”はありますか。
糸井さん:ぼく個人の一番の欲望は、朝起きて「パジャマのままで釣りができる」です(笑)。釣れたの釣れなかったの言いながら、さあ朝ご飯!が理想。
…と、いつも考えてはそこにたどり着かない。まだまだやることが多すぎるんだね(笑)。
しょっちゅう別荘のこと考えているのに、別荘のことより仕事しちゃう。仕事している方がみんなが喜ぶんで(笑)。
なのでぼくが働くことで明るいニュースが届けられるなら働きます。ぼくが別荘つくっても明るいニュースにならないもんね(笑)。

――いやいや、糸井さんがいつか赤城山に別荘をつくってくださったら、明るいニュースになります!!その際はまたお話聞かせてください。本日はありがとうございました!

▲あれ!?糸井さん、UFOが現れました…!!こんな風にUFOを自由自在に映り込ませたい方は、ぜひショップで「UFO自由自在」をお買い求めください(笑)

【2026年4月24日グランドオープン】
ほぼの駅 AKAGI
■住所/前橋市富士見町赤城山鳥居峠
■営業時間/10:00~16:00
(ランチタイム 11:30-14:00 / L.O.13:30)
■店休日/不定休
※天候や都合により、営業日・時間が変わることがあります。
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■駐車場/あり
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